水のはなし

天然水の人びと

アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行

第26回 良い水を育む森そして林業編4

この穴じゃ、ちょっと浅いかな?
バケツの水に苗を浸して…
あれ?これってヤマモモの苗で良かったよね~?

良い水を育む森そして林業

大丈夫!しっかり植えられてる!最後に苗が浮いてこないかのチェック。
竹本
ちなみに岡本さんが山に入って一番気をつけてらっしゃることってなんでしょうか?
岡本
今ある森をキッチリと「見る」ということですな。これにつきます。
同じスギ林でも、ここの、この今目の前にあるスギに最適な間伐方法はどんなんやろ?ということ。現状を把握するということですな。
竹本
なるほど。
今日本人の生活が森と切り離されて久しいと思うんですが、そんな中で、森に入ってなかなか「見る」ことが出来る人が少ないと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか?
岡本
やっぱり、林業特有の「長期的な視点」のものの見方、そして補助金施策の影響も少なからずあると思うんです。
例えば間伐なんかで言うと、補助金が出るのは30%以上、50%未満の間伐とかのしばりがあったとします。
結果的に38%とかになるのはエエんですけど、「30%以上を間伐する」が先に来てしまうと、まず「見て」どういった施業をするのか?が次第に抜け落ちてくるんですね。
どんな施業でも良いんですが、定性間伐(ていせいかんばつ)やったら定性間伐で、「見て、考えて、実行して、モニタリング」というのがとても大事になってきます。
竹本
マーケティングのPDCAみたいですね(笑)
モニタリングとはどういうことでしょうか?
岡本
まず森を見ますね。そしてぼくはこういう森作りをしたい、ということを考えます。
それで施行するんですが、問題はその後です。例えば5年後10年後そうなっているのか?をしっかりと観察して反省すべきは反省しなければなりません。
今までは極端な言い方をすると「切って、それで終わり」だったんです。林業特有の構造、つまり結果が出るのが随分先なんです。子どもや孫の代に結果が出るんです。
長期的なスパンでの森作りは当然大切です。ただそこに甘えずに、短期的な目標を立てて、それに対しての達成、もしくは未達成なのであれば反省していくという、当たり前の流れが今は必要だと思っています。
竹本
なるほど。
岡本
またその目標が、経済的な価値の施業なのか、はたまた環境的な価値を上げていく施業なのか。所有者さんや行政との価値観そして目標の共有ということも必要になってきます。
竹本
なるほどですね。
林業をしたいと門を叩かれる若者は多いんですか?
岡本
やりたいと言ってくれる子がいるのでありがたいですね。
平均年齢も下がってきています。
竹本
これからの若者たちへ、できれば林業を志している若者たちへ何か一言ありますか?
岡本
やっぱり基本が大事にして欲しいですね。
山の歩き方からチェーンソーの使い方まで、やっぱり基本が大事でしょうな。
そして人工林とういうものについて、あって当たり前のように考えていますが、植林や下草刈り間伐など50年もかけて「タダ」ではできてないんですね。
これはこういうプロセスを踏んでやってきたんだよ、先人たちの苦労があるんだよ、ということですね。
君らはそういった思いでこの森に対峙しているか?ということです。
例えば木を1本切ろうと思ったら、「あー邪魔やから切ったろかいな」ではなくて、1本1本間伐の木を選ぶにしても良く選んでほしい、ということです。
非常に精神的な部分ではありますが。
竹本
なるほど、タダでひとりでに出来てきた森ではないということですね。そういった精神的な支柱を持って仕事をしろと。
岡本
責任があるということを理解して欲しいんですね。
竹本
今の話をぜひうちの社員にしてください(笑)
他になにか新人への言葉ってありますか?
岡本
そうですな。森には多種多様な木があるんです。
いろいろな木にはそれぞれ特徴がある。
得手不得手と言っても良いと思います。
竹本
ぼくらの仕事現場でもありますね。
岡本
それって山の中でも同じなんです。どの木も全員が「大木のケヤキ」に成るという訳ではないんですね。
そういうことが山の中に入るとよく分かってくる(笑)
せっかく山で働いてるんだから、感じ取ってもらいながら仕事をしてもらえたら遣り甲斐があるんじゃないんじゃないかな?と思いますね。
竹本
ちょうど法隆寺や薬師寺金堂の再建を託された宮大工の西岡常一さんのようなお言葉ですね!
林業にはどういった心構えが必要ですか?
岡本
興味と好奇心とやる気があれば大丈夫です。
間口は広いですよ。
木が好きだからとかでも十分ですね。
竹本
林業というと門戸狭し、一子相伝の技、みたいなものかと思っていました(笑)
作業分担など、植栽はチームワークがキモ。やはり多種多様性があってこそ。
多様な価値観、得手不得手があっていい、人も木も。
彼らの真剣な眼差しに映る森作りはいったいどんなイメージだろうか?
竹本大輔

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