
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第58回 妙高上越 食の魅力 武蔵野酒造さま編12
その地に住む人のプライド
小林社長
面白い話がありました。
ミラノでも日本酒の試飲会もしたんだけどね、美味いだろう日本酒って聞くとね「美味しい。けどこの香りなんだ」って言うんですよ。「これは絶対に香料入れてるだろう?」ってね(笑)
いや米だけですよって。「それならすごいな日本人は」
じゃあ買ってよって言うと、「いやイタリアはワインが、ナンバーワン」って話にならないんですよね(笑)
ミラノでも日本酒の試飲会もしたんだけどね、美味いだろう日本酒って聞くとね「美味しい。けどこの香りなんだ」って言うんですよ。「これは絶対に香料入れてるだろう?」ってね(笑)
いや米だけですよって。「それならすごいな日本人は」
じゃあ買ってよって言うと、「いやイタリアはワインが、ナンバーワン」って話にならないんですよね(笑)
竹本
鎖国してる(笑)
小林社長
いわゆるプライドあるんですよね。
やっぱりイタリア、ミラノの食材、酒がナンバーワン。
だからミラノなんかにはフランス料理は少ないし、日本料理屋も少ない。
それで十分生きていけるんですね。
やっぱりイタリア、ミラノの食材、酒がナンバーワン。
だからミラノなんかにはフランス料理は少ないし、日本料理屋も少ない。
それで十分生きていけるんですね。
竹本
なるほど。
小林社長
でも逆にそれが魅力になっていると思うんです。
あそこ行けば食べられるよ飲めるよ、こういうものがあるよっていうのが、やっぱりある程度必要なのかなと思います。
そういった意味では京都とかの戦略はありですね。
あそこ行けば食べられるよ飲めるよ、こういうものがあるよっていうのが、やっぱりある程度必要なのかなと思います。
そういった意味では京都とかの戦略はありですね。
竹本
実はぼくもちょっと京都のこと考えてました。
小林社長
沖縄とか京都ってね、僕らが異文化空間を感じるじゃないですか。
ああいう所って何回行っても面白いねって話になる。
それこそ僕なんか、京都と沖縄は最たる魅力いっぱいの街だと思います。
ああいう所って何回行っても面白いねって話になる。
それこそ僕なんか、京都と沖縄は最たる魅力いっぱいの街だと思います。
牧野社長
そうですね。
竹本
ぼくの嫁さんの実家が京都なんですけど、壬生の新撰組の屯所のあたりなんですね。
ものすごい道が細くって、車も入りづらいんですよ。
それでも京都ってかたくなにあの街並みを守ってますもんね(笑)
ものすごい道が細くって、車も入りづらいんですよ。
それでも京都ってかたくなにあの街並みを守ってますもんね(笑)
小林社長
東京は地方の出身者、いわゆる余所者のあつまりじゃない、だから色んな文化が入り込んでますけど、例えば関西、大阪なんか特に絶対に「東京嫌い」じゃないですか。それだけ大阪にプライドもってる人が多いですよ。
竹本
ぼくはそんなに東京嫌いではありませんが、そうですね。
大阪冬の陣夏の陣で焼け野原にされて、江戸時代の250年間虐げられてきましたからね(笑)
大阪冬の陣夏の陣で焼け野原にされて、江戸時代の250年間虐げられてきましたからね(笑)
牧野社長
そういう意味では、雪国の新潟って冬なんて陸の孤島ですから、そういう部分ではいいと思うんですけどね。
竹本
良いと思いますね。実はぼく、こちらに来て感動したのが「積雪で曲がり角がわかんない」っていうことでした。
牧野社長
去年の積雪は半端じゃなかったですからね。
小林社長
このあたりに初めてくる人でそういう人多いですよ。たまたま新任になって夏来て、冬来たときに迷いましたって。
竹本
ぼくも迷いました。
風景というか景色がまったく違っていて、どうしようもなかったですね(笑)
風景というか景色がまったく違っていて、どうしようもなかったですね(笑)
牧野社長
上越や妙高って春夏秋冬全部来ていただいて「初めて良さが分かる」っていう感じですね。
竹本
ただ気になったのが、外部のぼくから見たら「冬」がここの良さだと思うんですが、上越とか妙高のパンフレットに冬の写真やら冬の大変さが少ないんですよ。僭越ながら勿体ないと思いますね。
牧野社長
ほんとですね。
小林社長
じゃあそろそろ蔵の方にいきますか。準備してきます。
イタリア人にとって、イタリア、ミラノの食材、酒がナンバーワン。
京都や沖縄も現地に行かないと味わえない魅力に溢れている。
その地に住む人のプライドを感じる。
京都や沖縄も現地に行かないと味わえない魅力に溢れている。
その地に住む人のプライドを感じる。
