水のはなし

天然水の人びと

アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行

第55回 妙高上越 食の魅力 武蔵野酒造さま編9

妙高山の恵み、天然水

アクアセレクトでは「夏休み宿題合宿in大台町」と銘打って、採水地である三重県多気郡大台町の廃校となった小学校を借りてキャンプをしている。午前中は宿題を、そして午後からは川遊びに、生き物観察、キャンプファイヤーにと、目一杯外で遊ぶ。都会ではなかなか経験できないキャンプだ。
本当の「川で遊ぶ」ということを体験して欲しくてこのキャンプを実施している。その地で昔から親しまれている遊び。孫から親へ、そして親から子へ受け継がれていく、その地域の遊び。そんな世代を超えた架け橋でありたいと願う。
竹本
私たちのアクアセレクトって「天然水」なんですが、天然水とかお水って、そんなに味に差がある商品ではないんですね。
もちろん分かる人には分かる味の差なんですが。
で、ただの「美味しい天然水」というのはもちろんなんですが、そこに元から「お水で地域興し」というストーリィがあったので、それで差別化をしようということになりました。
ですから、採水地を見学していただいてその地域に人が来たり、お金が落ちたりするというのが私たちの差別化要因の一つなんです。
で、先の大震災の際、原発の問題が起きたときに、三重県の採水地のボトリング工場がもう回らないんじゃないか、という状況になって、日本全国のボトリング工場を探したんです。
結果的に三重県のボトリング工場で供給量分は出荷できたんですが、その一種パニックの時にご連絡させていただいたのが牧野社長だったんです。
なんとかアクアセレクトとして水を仕入れさせてくれないかって。
それでお会いしましょう、という話になって「ちょうど間の距離がいいですね」ということで長野県松本市でお会いした際に、いろいろと事業の背景を聞かせていただき、こちらもお話したんですね。
で、聞けば聞くほど「お水で何とか集落を復興させたい」っていう牧野さんの想いがあって「ああこれは同じ想いで事業をされている人がいるんだ」とちょっと感動して、いっしょに何か出来たらいいなぁと考えています。
ぼくたちは、三重県多気郡大台町の採水地で廃校になった小学校を借り上げて、夏休みにキャンプをしてるんですね。
子どもさんを連れていくんですが、一番嬉しかったのは、近隣のおじいちゃん、おばあちゃんがキャンプファイヤーを見に来て「やっぱ、子供の声するのええな」って、そういうことを言っていただけてます。
だから毎年がんばって大騒ぎしようと思ってるんです(笑)
そんなキャンプを、この妙高や上越の地で出来ればいいな、と。
小林社長
この辺で、水作ってるのは牧野さんの会社しかないんですから、そういう連携ができるといいですよね。
そういった意味では「妙高山」のご縁を感じますね。 
妙高山って言うのは昔「須弥山(しゅみせん:仏教やヒンドゥー教で、世界の中心にあると考えられる想像上の山)」と言われていて、いわゆるパワースポットなんですよ。
さっきも言ったようにこの地域は、PRする物はいっぱいあるんですよね(笑)
牧野社長
そうですよね。
小林社長
そういう形で、望ましいのはやっぱり「お水」でしょうね。
当然、牧野さんも一生懸命やらなければダメだけど、周りももうちょっと応援してあげるといいわけですよ。
例えばウチの酒蔵も牧野さんのところの天然水を使って、お酒を作っています。
で「この酒の仕込みのお水ってどこなの?」て聞かれたら「ほら、あそこですよ」って言い方が出来る。
だからコラボレーションする事によって、足し算じゃなくかけ算になっていくっていう、地域の宝物の見せ方って出来ると思っています。
竹本
それはいわゆる「発酵食品の横串」みたいなのといっしょですよね。
小林社長
そうです。
だから例えば素人感覚で作っていた人がね、プロフェッショナルになるというのもありですね。
さっきの「かんずり」の話もそう。
いろいろなコラボレーションの中で、我々企業や、研究会や地域の人達が主役になって、そういうプロを目指す人達を手助けしていっても良い訳だし。
竹本
なるほど。
牧野社長
なかなかそういう考えを持っている社長さんっていらっしゃらないんですよ。
こういう地方、田舎って、良くも悪くも「一匹狼」っていう方が多いんですよね。
だからその部門部門のある程度のプロフェッショナルの方はいますけれど、いまそれだけでやっていける時代じゃないですか。
それこそ、社長曰く色んな形でのコラボレーションでやってかないと生き残れないと思うんですよね。
でも、どこの地域も、いろいろ横串的に組んでやっていこうっていうのがなかなか難しい。
そういう発想ができる、そういう連携ができる人材もいないんじゃないかな?
竹本
農水省の6次産業もそこが鬼門なんですよね。そこが壁になってると思います。
小林社長
最後はやっぱり「人」がやんなくちゃいけないんだから、そこが大事ですよね。
だから「人や事業の出会いをコーディネートする人」っていうのが必要になってくるんです。
で、じゃあ誰がコーディネートしていくかっていう議論です。
やっぱりこれから町作りもそうだし、物作りもそうだと思うんだけど、やっぱりその辺が重要になっくるんじゃないかな。
なかなか一人じゃ知恵も出ないしね(笑)
そうなるとそういったコーディネーターの組織体をどうやって運営していくかっていう話になる。
それがわりと難しいんですね。
なかなか、行政には難しい話だしね。
竹本
確かにそうですよね。これからの地域興しのキモはそういったコーディネート人材の育成かもしれませんね。
妙高山、別名「須弥山」仏教やヒンドゥー教で、「世界の中心にあると考えられる想像上の山」の意味だ。霊峰の名もうなずける佇まい。
冬の妙高山。豪雪の山。山スキーのメッカだ。京大ヒュッテがある笹ヶ峰も有名。かの西堀榮三郎(のち第一次南極観測越冬隊隊長)も彼の地で雪山讃歌を口ずさんだのだろうか?

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