水のはなし

天然水の人びと

アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行

第45回 浦村奇跡の牡蠣編10

これからの牡蠣

作業場での立ち話。質問に丁寧に答えていただきながらもその手は休むことは無かった。
プリップリの大粒牡蠣。おばあちゃんもまた息子さんに負けない早業で牡蠣を剥いていく。
竹本
おっ息子さんですね。お邪魔しています。本当に焼がきから牡蠣フライ、味噌鍋にご飯まで、堪能させてもらってます。ありがとうございます。
杉村一人さん
どんどん召し上がってくださいね。ここは水が良いからね。
竹本
嬉しい限りです。川の水がだいぶ影響あると、お話を伺いました。
杉村一人さん
そうですね。宮川とか木曽川とかもですね。ミネラル豊富なんでいい牡蠣が出来ます。
竹本
ちなみに今年の牡蠣の出来はどうなんですか?
杉村一人さん
まあまあだと思います。身の方も入ってます。
竹本
いつも海には何時頃から出てらっしゃるんですか?
杉村一人さん
もう朝の7時くらいには出てますけどね。
竹本
そうですか。海が突然荒れるから、怖いっていうてお母さん(千鶴子さん)も言われていましたが、一番海に出て大変な作業ってどんなことですか?
杉村一人さん
やっぱり、牡蠣上げてる時でしょうねえ。
竹本
重たいんですよね?
杉村一人さん
重たいですね(笑)
風が出てくると、筏が揺れて大変なんです。地上みたいにどっしりしてないですからね。
竹本
今年からお店始められたと聞いたんですけど。
杉村一人さん
そうです。
竹本
どうですか?お客さんと接しられて。
杉村一人さん
そうですね、やっぱまだ慣れてないっていうのもあるので大変なんですが、まあでもこうやって「美味しい、美味しい」って言うてくれると、やりがいはありますね。
竹本
なるほど。なるほど。
先ほど、村田さんとか山本さんにも面白い話聞かせていただきました。「牡蠣嫌いのやつが、牡蠣を好きになるんや、ここの牡蠣は」っていうお話でした。
杉村一人さん
そうですね。臭みが少ないですからね。
竹本
臭みが少ない。そうですか。他にその他の所の牡蠣と比べて売りはどんなところですか?
杉村一人さん
広島とか三陸とかの牡蠣は2年ものや3年ものです。ここ浦村の牡蠣は1年でこうやって大きくなって、出荷出来ますからね。やっぱり牡蠣にとって、恵まれた環境なんでしょうね。
ぼく自身、食べて美味しいのは一年牡蠣やと思うんですよね。
竹本
やっぱり臭みがないという理由なんでしょうか?
杉村一人さん
そうですね。そもそも牡蠣って「独特のえぐみ」っていうのがあると思うんです。でも1年物だとそのえぐみが少ない。それに甘みがあると思うんです。
竹本
ぼくたち消費者にとっては1年物とか、2・3年物っていうことをあまり知らずに買ってる気がするんですけど。
杉村一人さん
そのへんは大きさで見分けは付きます。
竹本
これから注意して見るようにしますね(笑)ところで一人さんは、これからこの牡蠣業界はどういう風になっていくという風にお考えですか?
杉村一人さん
自分たちはまだ始めたばっかりですけれど、6次産業化と言われるように、自分たちで牡蠣を育てて、それを加工して、そして自分たちでお客様に食べていただいて、という風になっていくんだと考えています。
自分で加工して売って。
竹本
なるほど。ここ浦村の牡蠣養殖は、養殖に留まらず、りっぱな6次産業として良いスタートが切れていますよね。
杉村一人さん
6次産業化もそうなんですけれど、お客様に食べていただくその根本は「良い物作らないと売れない」ことだと思うんです。そこを怠ったらダメになる。
竹本
そうですね。ぼくたち食べる側としては、真っ当な育て方をしたものを美味しく食べれて本当に幸せです。美味しかったです。
杉村一人さん
また来て下さい。サービスしときます(笑)
竹本
ありがとうございます。うち嫁さんが牡蠣苦手で牡蠣の話を聞いて、牡蠣好きは難しいかもしれませんが、牡蠣嫌いをなくしてあげたいなと思っています。ぼくもめちゃくちゃ牡蠣が好きで、娘も牡蠣好きなんですけど。是非また家族で来たいと思います。今日はお忙しいところありがとうございました。
真剣な眼差し。「6次産業化」の話が出た。「良いものを作らないと売れない」というお話を聞いたが、その言葉は、大変な苦労をされていることの裏返しに他ならないと感じる。
湾に月が昇る。海辺に生きる匂いというものが漂ってきそうな、豊かな海。この豊かな海が牡蠣を育み、そして漁師たちを育む。

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