
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第43回 浦村奇跡の牡蠣編8
スギムラ水産さん、極上の牡蠣
紹介いただいた「スギムラ水産」さん。平日にもかかわらず、まだ前の時間の予約のお客様でごった返していた。

スギムラ水産、杉村千鶴子さん。時化た日にも海に出る、肝っ玉そして素敵なお母さんだ。

竹本
しかし旨そうですね~。先ほどまで漁業組合の村田さんと山本さんにお話をお伺いしていました。あまりにここ浦村の牡蠣が旨いという話をし過ぎて、お腹がすきました(笑)
杉村千鶴子さん
合図の音がバーンてしたら、もう焼けましたから。

竹本
バーンていいましたね。これ、もう食べてっていいんですか?
杉村千鶴子さん
この上で開けてくださいね。軍手をはめた手で取ってくださいね。そうそうそれが、口ですね。
竹本
ここですね、さっきのお母さんの見てました。
杉村千鶴子さん
ああそう。もう何回も見えてるんかなか思いましたよ(笑)上手。貝柱。丁度良い焼ぐあいね。おいしそう。
竹本
うわー。ものすごく美味そう、これ!あ、めっちゃ綺麗に身が取れました!
杉村千鶴子さん
はい。上手。すごいね見てただけで、こんな上手なん初めてちゃうかな?ま、みんな最後になると上手になるけどね(笑)
杉村千鶴子さん
そりゃもう、牡蠣屋さんですから(笑)


竹本
美味っ。(取材の一環です!)

竹本
最高ですね、これっ!(取材の一環です!)
危ない、危ない、取材を忘れるとこでした(笑)
ほんと爽やかな香りがしますね。海のミルクって言葉がピッタリですね。
危ない、危ない、取材を忘れるとこでした(笑)
ほんと爽やかな香りがしますね。海のミルクって言葉がピッタリですね。
杉村千鶴子さん
そうやね。
竹本
漁業組合でここの牡蠣食ったら、牡蠣嫌いなやつが好きになるって。
杉村千鶴子さん
美味しい牡蠣食べたらだんだん好きになります。
竹本
こりゃ、だれでも牡蠣好きになるわ(笑)
杉村千鶴子さん
いろんな調理法がありますけど、私はやっぱりシンプルな、新しいのをそのままたべるというのが好きですね。
そう、そう、そこが口です。それで、これが年輪です。
一潮で、こんだけ大きなるんです。
そう、そう、そこが口です。それで、これが年輪です。
一潮で、こんだけ大きなるんです。
竹本
一潮?
杉村千鶴子さん
小潮中潮大潮と巡ってくるでしょ。その間にこれだけ大きくなるのね。木の年輪といっしょです。
竹本
あっそうなんや。潮が一巡すると一回り大きくなってく。
杉村千鶴子さん
良い潮、特に良い潮が来るとうんとここが。幅が広くなるんです。
竹本
牡蠣にとって良い潮とはどんなもんなんですか?
杉村千鶴子さん
やっぱり、プランクトンがたくさんあってということでしょうね。
竹本
やっぱり!
一潮(一潮汐)ごとに一巾ずつ、大きくなる牡蠣。じっくりと潮目を感じながら、海の中で旨味を蓄えていく牡蠣。養殖する人の愛情と、自然の成せる業と。
