
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第46回 浦村奇跡の牡蠣編11 最終回
出会い
本当に笑顔が素敵な杉村さん。お忙しい中お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

竹本
ええ息子さんですね。お母さんの自慢の息子さんですね。
杉村千鶴子さん
私の目が開いたら、もう家におらへんからね(笑)よう働いてくれるもんで、それは嬉しいですよ。
今が一番しあわせです。今まで色んな事ありました。
今が一番しあわせです。今まで色んな事ありました。
竹本
いままでホントにいろいろな苦労されたお話があると思うんですが、どんなことが大変でしたか?
杉村千鶴子さん
やっぱりな、男の人の仕事やでな。やっぱ牡蠣上げてるときが一番大変です。
ただ上げるだけではなくって、たとえば夏場に牡蠣にムール貝なんかが付くときがあるんです。
そうすると、牡蠣が大きくならないの。そしたらすぐに船を出して処理をするんです。夏の暑いときに40度のお湯をドラム缶載せてね。それで牡蠣を一本ずつ筏から引き揚げて、40度のお湯へ漬けて、また元へ戻すんです。でもね波があるでしょ。それが大変やったわね。全部一人でやりましたからね(笑)
ただ上げるだけではなくって、たとえば夏場に牡蠣にムール貝なんかが付くときがあるんです。
そうすると、牡蠣が大きくならないの。そしたらすぐに船を出して処理をするんです。夏の暑いときに40度のお湯をドラム缶載せてね。それで牡蠣を一本ずつ筏から引き揚げて、40度のお湯へ漬けて、また元へ戻すんです。でもね波があるでしょ。それが大変やったわね。全部一人でやりましたからね(笑)
竹本
聞いているだけで大変だ。熱いでしょうね。
杉村千鶴子さん
「杉村んとこの牡蠣はみんな死んでくわ」と言う人もおったけど、なんのことはない(笑)みんな、生きてました。素敵な牡蠣になったんです。そういう苦労することが何かしら毎年あるんです。それがもうほんとに大変なんやけど、年取っても退屈しない。色んな事が思い出になりますよ(笑)
竹本
苦労されたお話をそういう風に「色んな思い出」と話されるお母さんこそ素敵ですね。
これからずっとお店もやり続けてくださいね。
これからずっとお店もやり続けてくださいね。
杉村千鶴子さん
そうそうこういうお店も面白いね。人との出会いがね。
竹本
楽しいってのが何よりですよね。お母さん見ると楽しそうですもん(笑)
杉村千鶴子さん
でもね、接客って難しいの。いそがし時とかは、やっぱりこちらの対応がいけない時もあったりする。そうすると何日も落ち込んでます。どうしたら良かったかなって。
竹本
前向きやなあ。次どうしたら良いかなあって、すごく前向きなことですよね。
杉村千鶴子さん
まあそうかもね。それで、彼女と色々牡蠣の料理の勉強をして。美味しいのを体験しようかなと、なかなか楽しいですよ。
竹本
1年通してお忙しいと思うんですが、暇な時期ってあるんですか?
杉村千鶴子さん
6月から8月くらいかな?それまで岩牡蠣もありますからね(笑)岩牡蠣は4月から6月までが美味しいんですよ。
竹本
この季節の牡蠣も美味しいけど、岩牡蠣も美味しいんでしょうね。
お土産にこの牡蠣を買って帰りたいんですけど、今日食べた焼がきっぽく食べるにはどうしたらいいんですか?
お土産にこの牡蠣を買って帰りたいんですけど、今日食べた焼がきっぽく食べるにはどうしたらいいんですか?
杉村千鶴子さん
そうやね…一番美味しくて簡単なのはバター炒め。バターを入れて牡蠣を入れてください。そうするとエキスが牡蠣から沢山出ますから、それと一緒に食べてください。それですこし胡椒を振ると最高ですね。あとは、グラタンとか味噌汁もいいですよ。
竹本
ほんとに、今日は楽しかったです。ありがとうございました。
また家族連れて、今度は遊びで来ますね(笑)
また家族連れて、今度は遊びで来ますね(笑)
杉村千鶴子さん
いつでも来てくださいね(笑)
浦村の極上の牡蠣。その牡蠣を育てる潮汐。そして月。素晴らしい味と、素晴らしい人たちとの出会い。豊かなこの海が未来永劫、このままの姿であり続けることを願う。
