水のはなし

天然水の人びと

アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行

第16回 宮川その川文化編3

ああ、こういう人たちに守られている宮川は、これからも守られ続けていくんだろうなぁ。そんな風に漠然と感じながらのインタビューだったが、話題はめまぐるしく変わり、盛り上がった。
素晴らしい趣の骨董品たち。
ザルの向こうには電球が、ザルの下にあるのは、昔の消防隊の筒先だそうだ。

種苗センターと清流茶屋のオープン、そして鮎料理

水谷
そんな「川がきれいで、魚もたくさんいて、たくさんの方に宮川に来ていただきたい」といった思いから、種苗センターを作ったんです。
設立はあの台風の後の平成17年、16年に清流茶屋がオープンしたんです。
※種苗センター=「株式会社宮川上流鮎種苗センター」のこと。鮎の種苗、生産など、孵化から親魚の飼育を行っている。
※清流茶屋=清流のせせらぎを聞きながら、旬の鮎料理に舌つづみを打てる。素晴らしいロケーション、鮎料理の知る人ぞ知る名店。
竹本
平成16年と言うと宮川村で甚大な水害があった時ですね。
あの台風が9月でした。
清流茶屋の下の淵がものすごく深くって崖から飛び込んで遊んでたんですけど、あの災害で淵が埋まってしまって、もう飛び込めなくなってしまいました。
水谷
そうなんさ。清流茶屋オープンの時が最悪の状況やった。
でも今ではお客さんも戻ってきて、お盆の時期なんかは、1時間も1時間半もお待ちいただくようになりました。
1回来てもらえると2・3回来てもろてます。
鮎の本場の県よりも美味しいと言ってもらってます
竹本
ぼくも、とある県で鮎を食った時、鮎の体の油が多すぎて食えなくて…うちの子どももここの鮎か、熊野のぼくがひっかけた鮎しか食ってないんで、その油が多い鮎が食えなくって大変でした(笑)
水谷
そうですやろ。普通は養殖の鮎をお出しするんです。
竹本
そうはいってもここの鮎も養殖ですよね?
水谷
養殖用は餌をようけ食わしてやりますんや。
ここのは放流用と考えているんです。だから餌も少ないし、よく泳がせもする。
竹本
そうですやろ。普通は養殖の鮎をお出しするんです。
竹本
そうはいってもここの鮎も養殖ですよね?
水谷
養殖用は餌をようけ食わしてやりますんや。
ここのは放流用と考えているんです。だから餌も少ないし、よく泳がせもする。
竹本
確かにここの鮎は、養殖って言われないと、分からないです。
尾びれ背びれも黄色いですし、魚体にも黄色い紋がきちんと入ってる。
水谷
だから好評なんですわ(笑)
自信を持って売れる魚を作っとるんです。
竹本
今年の鮎は4箱くらい買いました(笑)
そのうちの何尾かは、鮎出汁(あゆだし)用に、白焼きにしました。
水谷
あれは何遍か火を入れとかなあきませんやろ。
カラッと仕上げるためにも、3・4日は続けて火を入れなあきません。
そうすると、良い出汁が出ます。
竹本
そうなんですね。何回か火を入れときます(笑)
ちなみに水谷さんのお勧めの鮎の食べ方ってどんなのでしょうか?
水谷
まず、みなさんは塩焼きってしますやろ。それはそれで美味しいんやけえれど、でも、こちら宮川では「素焼きを生姜醤油」っていうのが、定番なんです。
そちらの方が断然美味しい。
竹本
へー。初めて聞きました!今年やってみます!
確かにさっぱり食べれそうですね。
水谷
ぜんぜん違いますよ(笑)
竹本
今はもっぱら釣りをされるんですか?
水谷
釣りしてると、「また来とるわ」とか言われますからね(笑)
竹本
なるほど(笑)
水谷さんが言われる「ちょっとでも川がきれいになって魚と人が戻ってきてほしい」というのは、その心意気が本当に素敵ですね。
水谷
それが夢なんです。
お客さんに清流日本一に来てもらって、最高の鮎を釣ってもらえて、美味しいって言ってもらえて、喜んでもらえるのがやっぱり一番ですな。
ザルの向こう側では裸電球が灯る。

編集後記

「自分の育てている魚に自信を持っている」
そして「魚と人が宮川に戻ってくるのが、夢」と言い切る水谷さん。
代々ここ宮川のほとりで、しかも生活の場として関わってきた水谷さんならではの心意気を重く受け止めた。
私たちアクアセレクト事業はまだ日は浅いが、この素晴らしい大自然と、「川文化」を守っていきたいと思う。
竹本大輔

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