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里山で腐葉土作り

竹本 大輔:2016年12月13日

は愛知県名古屋市の東端の名東区というところに住んでいる。

名東区の東部市境には「いたかの森」というとても自然豊かな丘陵地帯が存在する。

 

一般論的に市街地や都市近郊にあるこの手の緑地公園や自然公園、里山といった類は、炭焼や田畑に鋤き込む良質の腐葉土作りの役目をとうの昔に終え、やれ企業誘致だ、やれ財政難だという名目で売り払われ消滅の憂き目にあっている、と聞く。

まったく勿体ない話だとつくづく思う。

 

ただここ「いたかの森」は、きっと財政にそこそこゆとりのある名古屋市と、活発な市民活動、例えば炭焼き体験だとか竹林整備だとかの市民活動のおかげなのか、今でも市民憩いの場として存在している稀有な例だ。

 

我が家でもこの素晴らしい自然の恩恵に預かり、今年の夏に足繁く通い捕まえたカブトムシたちが子孫を残し、飼育ケースの中でまるまると大きく育っている。

 

 

 

てそんな「いたかの森」で「落ち葉でトランポリン体験」が出来ると聞き、参加させていただいた。

主旨としては、隣接する駐車場などで落ち葉を拾い集め、それを森の中にある「カブトムシ飼育エリアに放り込み、トランポリンをして遊ぶついでにカブトムシの生態などを学ぼう、というもの。竹林整備などもそうなのだが、個人所有の里山や市管理の緑地公園において、こういったボランティアを募り市民とともに保全していくというのは、ものすごく良いことだと思う。

 

まずカブトムシの一生の解説。

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コンクリートの上に落ちた落ち葉を拾い集める。

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すぐに集まってしまったので駐車場まで進出。

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森の至る所にある「カブトムシの寝床」

杭を打ち竹で横壁を作り落ち葉を放り込んでいるだけで相当数が勝手に卵を産んでいくという。

数センチ掘っただけで見事なカブトムシの3令幼虫が。

まるまると大きく太っている。

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落ち葉を入れては踏み固める。

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最後は子どもたちが一斉にジャンプ!ジャンプ!

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目先の経済的な視点からみると、もはやその役目を終え、今やなんの役にも立たないと言っていい「里山」。ここのボランティアの方が「私はもともと機械屋なんですよ。でも定年になってね、なにか役に立ちたいと思って…」というお話をされていたのが印象的だった。

 

落ち葉が発酵し腐葉土になってカブトムシの幼虫が食べ、そしてその糞がまた樹の栄養分になって…と生態系の循環を身近に感じ、そしてそれが地域のボランティアの方々の尽力で子どもたちの科学的興味を刺激し、将来的な科学的経済的発展に繋がっていくとしたら、この取り組みはすばらしい「未来へのおくりもの」であると言える。

 

 

 

 

年の瀬の慌ただしい休日にホッと一息つけるような微笑ましい体験イベントだった。

 

また参加してみたいと思う。

 

 

 

 

 

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アクアセレクトブログ(竹本大輔ブログ)

自然をこよなく愛する。コテコテ大阪市阿倍野区出身。現在は名古屋市名東区在住。毎週のように採水地の宮川を訪れては土いじりだの虫取りだの川遊びだのに興じています。

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