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銘品

竹本 大輔:2016年02月16日

 

 

 

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私はこの「かつおの塩辛」を愛して止まない。


鹿児島県指宿市、山川港で作られている逸品だ。

 

 

原材料は「かつおの内蔵」と「塩」だけ。

先日、「いかの塩辛」作りが趣味(というか仕事で余ったいかを塩辛にするのが得意)の友人に食べてもらったのだが「今回は(自分の作ったいかの塩辛は)塩分濃度を15%にしてみてんけど、これはだいぶ塩辛いな。20%以上はあるんとちゃう?」と言っていた。

 

 

いわゆる「昔ながらの正統的なかつおの塩辛」だ。

 

 


そのまま舐めるようにして冷や酒をあおるのが正式な食べ方だと思うのだが、飯に乗せても最高だし、大根おろしに乗せてもいい。少しお酢を垂らして舐めるというのも、旨い。
そして一番のおすすめは、こいつでチャーハンを作ること。
漫画「美味しんぼ」で見て以来よく真似をして作る。

 

これがまた、絶品。

 

 

多めに熱した油にこいつを大さじ1杯程度。香りが立ってきたら素早く飯を入れ混ぜる。最後に先に炒っておいた卵と合わせるだけ。

作中で「飯粒の味を楽しむ料理だよ」みたいなセリフがあったと思うのだが、本当にその通り。

魚醤の香りが漂い、飯粒そのもののが油を吸って旨く、いつもフリカケだの海苔だのとご飯のお供を必要とする子どもたちも、無言でガツガツとかき込む。

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とある店舗でこいつを買っていたのだがその店で買えなくなり、かといって変な添加物の入った塩辛を買う気にもなれない。

 

ところがネットで調べてもこいつはヒットしない。

 

先日この瓶に電話番号が書いてあることに気づき、電話してみた。

電話口で女性が出た。

 

竹本:あのー、そちらで購入した『かつおの塩辛』についてお尋ねしたいんですが…

女性「どういったことでしょう」

竹本:実はこれまで長年愛用していたんですが、ちょっと購入できなくなってしまって、それでネットでも検索できなくって、Amazonや楽天にもなくって…このお電話で注文とか出来たりします?

女性「はいはい大丈夫ですよ!お送りしますよ〜」

竹本:他の塩辛もちょっと試食してみたりしたんですけど、やっぱりここのが美味しくって〜!

女性「そうですかそうですか笑。ありがとうございます。好きな人は好きですもんね〜。私はね、ちょっとあの匂いがダメなんだけどね笑」

竹本:そうなんですか〜?美味しいからぜひ食べてみてくださいよ〜ってぼくが言うことちゃいますね笑

 

 

初めは「え?なに?品質クレーム?」くらいに警戒されていたと思うのだが(勝手な想像)、いつのまにやらこんな和んだ会話になった。

 

何本かを送ってもらうことになったのだが、料金は後払いでいいと言う。

あー、昔の地方の銘品ってこんな買い方やったなぁと、一気に昭和の時代の雰囲気が漂ってきて嬉しくなった。

そして、味もさることながら、気持ちの良い対応をしていただき、またこの塩辛が好きになった。

 

 

かつおの塩辛は30年くらい熟成させると角が取れてまろやかになり旨味が増す、という話を、これも「美味しんぼ」だったかどこかで聞いた。今回4瓶も買ってしまったので、そのうち1瓶はそれくらい熟成させてみようか、とちょっと思っている。

 

 


本物は、いい。

 

 


アクアセレクトの味そのものは「熟成させた旨味」という訳ではないが、こんな「本物志向」と「昔ながらの注文のしやすさ」や「気安さ」という、熟成させた旨味のある対応、というものを目指していきたい。

 

 


さてと、またチャーハン作ろっと。

 

 

 

 

 

 

 

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