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宮川の名前の由来

竹本 大輔:2015年09月05日

 

 

宮川。

 

台高山脈に端を発し一気に急峻なV字渓谷を抜け、伊勢平野を降り、伊勢湾に注ぎ込む。その長さ約90km。その水量の多さは紀伊半島、いや日本列島随一だろう。

 

 

 

 

宮川はその昔「豊受宮祓川(とようけのみや おはらいがわ)」という名前だった。

 

 

この「豊受」から「宮川」という略称になった、という。なんとも神々しい名前だ。

 

 

 

 

豊受宮は豊受大御神をお祀りし通称「外宮(げくう)」と呼ばれる。食物や穀物の神様だ。

 

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神宮参拝の順序は、外宮から内宮へとお参りする。

その外宮お参り前に身を清めお祓いする川が宮川だった。

 

江戸期「伊勢講」とともにお伊勢参りがブームとなった時、たくさんの人が宮川を渡る画を見たことがある方も多いのではないかと思う。

 

 

江戸方面から来るとどうしても宮川を渡らないと伊勢の神領域に入れない。

滔々と流れる宮川の流れの前に立ち「さあここから気合入れてお参りするぞ」という心持ちになったことだろう。

 

 

 

宮川の下流、伊勢地方において宮川本流に橋が掛けられたのは、明治期に入ってから。

人びとはいにしえより身を清めるために宮川の水を浴び、神宮境内に参拝した。

 

人だけでなく供物でさえも宮川の河川敷でお祓いをしたというのだから、徹底している。

現代においても年3回、天皇陛下から下賜される供物は全て宮川河川敷で、今は建物が建ったそうだが、 お祓いを済ませ境内に入るということを、神宮司廳(じんぐうしちょう)や神宮文庫(じんぐうぶんこ)の方に聞いたことがある。

 

 

 

宮川。

 

 

 

知れば知るほど、歴史深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

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