
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第9回 宮川物産様 名産品は天然水があってこそ
大台町の名産品は、天然水があってこそ
竹本
大台町ならではの香りが良い、味が良い作物や商品ってありますでしょうか?
田村
蕗(ふき)とかでしょうかね?
竹本
蕗(ふき)の時季は、ぼくも楽しみです(笑)。
中山
今では、蕗も手に入らなくなってきてますね。
竹本
宮川産の「蕗の薹(ふきのとう)味噌」は最高ですね。
あと先ほどお話にあった、茗荷(みょうが)を唐櫃(からと)地区のとある農家さんの庭先で取らせてもらったんです。夏の時期に「庭に出てるやつ勝手に取っといで」って。あと「蛇に気をつけな」とも言われました(笑)それがメチャクチャ美味しかったですね。本当に大台町の野菜は味が濃いなぁといつも思います。
あと先ほどお話にあった、茗荷(みょうが)を唐櫃(からと)地区のとある農家さんの庭先で取らせてもらったんです。夏の時期に「庭に出てるやつ勝手に取っといで」って。あと「蛇に気をつけな」とも言われました(笑)それがメチャクチャ美味しかったですね。本当に大台町の野菜は味が濃いなぁといつも思います。
中山
ここ(大台町)におって、ここのものばっかり食べてたら分からないんですね。
でも、ちょっと大台町を出てみると、形ばっかり立派で味が薄いなぁ、とか香りが弱いなぁと思うんです。
でも、ちょっと大台町を出てみると、形ばっかり立派で味が薄いなぁ、とか香りが弱いなぁと思うんです。
田村
柚子(ゆず)の香りも全然違いますね。
中山
そうやね。ここ大台町の柚子を搾ったり加工したりすると香りが強いですね。味がしっかりしている。
竹本
大台町の柚子の搾り汁はインパクトありますんもんね。
中山
よその柚子を搾ったらクリーム色なんですけど、ここ大台町のは黄色なんですね。
環境なんでしょうね。
環境なんでしょうね。
竹本
宮川の食材は、食材そのもののが本来持っている味が濃いですね。それを素直に引き出しているというのが、宮川物産さんの特色ですね。
田村
改めてそうやっておっしゃっていただくと、この地のものを使った商品を出していてよかったなと思いますね。なかなかここ大台町にいると違いが分からない。
竹本
アクアセレクトを普段飲んでる方にお話を聞くと「普段飲んでるから分からないけど、久しぶりに他のお水を飲むと、違いが分かるわね」ってよく言われます(笑)。「アクアセレクトを飲むと、他のお水が飲めないわね」って(笑)。
竹本
あと、大台町の椎茸(しいたけ)の味も濃いですもんね。宮川物産さんが出されている「しいたけのり」もウチの娘と息子が大ファンなんですが、冬菇(どんこ:乾燥シイタケ)の戻し方なんかにも秘訣があるんですか?
中山
椎茸の戻し方が秘訣ですね。冷水から戻すのがポイントですね。しかも時間をかける。二昼夜かけて戻すんです。
竹本
二昼夜も!手間暇かかってますね~!あの値段でいいんですか?
中山
もっと上げてもらいたいんですけどね(笑)
竹本
しかし、お味噌の作り方も椎茸のりの作り方も、まるでご自宅で家族の為に作るような作り方ですね。
中山
お味噌作りなんかは、女の人にとっては重労働なんですが、やっぱり、そういった愛情で美味しいんですよ(笑)
お味噌は愛情なんですよと話す中山久美子さん。宮川のものに旨いものが多いのは、もちろん天然水の質の良さによるところもあるが、この地の人たちの伝統に裏打ちされた、丁寧で愛情たっぷりな手仕事によるところが大きいのだろう。

宮川でお茶畑を持つ農家さんは多い。ここは「やぶきた種」ではなく日本元来の「在来種」の茶を守り続けている農家さん。その茶畑に生える蕗の薹(ふきのとう)。味が濃いことはいうまでもないが、香りもまた強烈。


竹本大輔