
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第18回 宮川その川文化編5
そこらへんで拾ってきたものばかりやよ、と言われるが、なかなかどうして、渋い一品ばかり。


外遊び、川文化、そして川を守ること
竹本
でも、ガキ大将の制度は、子どもにも責任感が出てきていいことですよね。
水谷
今の子どもらは、外で遊ぶことが減ったんですね。
昔は家の中で遊ぶものが無かったから、外で遊ぶことしかなかったですわな。
夏は川に行って、冬は山に行ってロープ張ってターザンみたいにして遊ぶとか。
キンバといってそりみたいにこんなところを下って行くんですわ。
お金のかからん遊びがたくさんありました。
昔は家の中で遊ぶものが無かったから、外で遊ぶことしかなかったですわな。
夏は川に行って、冬は山に行ってロープ張ってターザンみたいにして遊ぶとか。
キンバといってそりみたいにこんなところを下って行くんですわ。
お金のかからん遊びがたくさんありました。
竹本
そうですね。
ただ外で遊ぶのは、少々の危なさは子どもたちにとって刺激的ですよね。
今の子たちって危ないことをしませんもんね。
ただ外で遊ぶのは、少々の危なさは子どもたちにとって刺激的ですよね。
今の子たちって危ないことをしませんもんね。
水谷
そやなぁ。人の痛みっちゅうのが分からん、というのも危ない目に合って痛い思いをしなくなったのも一因としてあるでしょうな。
危ない目に合ったら次から気をつけようとか、人と喧嘩して、どついても(殴っても)、「加減」ちゅうもんがありましたやろ?
それが今はない。
そやで、今の若い子らは「加減」が分かってないから、怖いですわな。
危ない目に合ったら次から気をつけようとか、人と喧嘩して、どついても(殴っても)、「加減」ちゅうもんがありましたやろ?
それが今はない。
そやで、今の若い子らは「加減」が分かってないから、怖いですわな。
竹本
昔は、自ら痛い目にあって人の痛みって分かったということなんでしょうね。
水谷
そうやなぁ。昔はただただ耐えるっていうかんじでしたもんな(笑)
竹本
ぼくらの世代も、木から落ちて痛いとか、祖母の植木鋏で指挟んで痛いとか、斧が滑って危ないとか、普通でしたね(笑)
水谷
そういうのが自分の経験になって、それで強くなって行くんですね。
竹本
「海の男」ってよく聞きますけど、「川の男」というのも、なんかカッコいいですね。
日本って、まだまだ捨てたもんじゃない。こういった川文化が根付いてますもんね。
なにか今現在の取り組みとかってありますか?
日本って、まだまだ捨てたもんじゃない。こういった川文化が根付いてますもんね。
なにか今現在の取り組みとかってありますか?
水谷
今年は5/19から友釣りをOKしました。
国の認可がいるんですけど、ちょっとでも早く楽しんでもらいたいんで。
鮎の放流単価は時期が遅くなればなるほど安なってくるんです。
でもうちはもう値段が高くても、鮎たちに早く宮川に慣れさせたいと思ってやってるんですわ。
それで早くから宮川での釣りを楽しんでもらいたい。
とにかくやることやっていれば、結果はついてくると思っています。
国の認可がいるんですけど、ちょっとでも早く楽しんでもらいたいんで。
鮎の放流単価は時期が遅くなればなるほど安なってくるんです。
でもうちはもう値段が高くても、鮎たちに早く宮川に慣れさせたいと思ってやってるんですわ。
それで早くから宮川での釣りを楽しんでもらいたい。
とにかくやることやっていれば、結果はついてくると思っています。
竹本
全ては「宮川が早く元通りになるように」や「この宮川に人が戻ってきてほしい」という想いでやってらっしゃるんですね。
素晴らしいです。
素晴らしいです。
水谷
そうなんです。
それくらいまではちょっとがんばらなアカンなと思ってます(笑)
それくらいまではちょっとがんばらなアカンなと思ってます(笑)
水谷さんと筆者。「ぜひ宮川本流でしゃくりを教えてください」と弟子入りを誓った。

編集後記
鮎の話から、子どもの教育、そして鮎の話題へ。話題はめまぐるしく変わったが、根底にあるのは水谷さんが川でのご自身の体験をとても大切にされ、少しでも多くの方にその素晴らしさを知ってもらいたいという想いなのだと、その控えめな口調から、推察した。

竹本大輔