
水のはなし
天然水の人びと
アクアセレクトGMの竹本大輔による水紀行
第34回 幻の酒米「伊勢錦」稲刈り6
ナツアカネは、だんだんと色づいて。

ノシメトンボは、行く秋を惜しんで。

宮川の水質のこと
竹本
この酒米で作ったお酒を伊勢神宮に奉納されたりするんですか?
元坂さん
そうですね。
竹本
伊勢神宮は毎年何回くらいお参りされるんですか?
元坂さん
その年によってお客様を案内したりとまちまちですが、だいたい2・3回くらいですね。
お正月とか人が多いときによく行きますね(笑)
お正月とか人が多いときによく行きますね(笑)
竹本
ぼくらももっと頻繁に来ないと(笑)
そう言えば、先日大台町長の尾上さんにウチの社員に挨拶いただいた時に、伊勢ももちろんだけどこの奥伊勢にも人を連れてきてほしいという話になりました。
昔は木で潤っていたけれど、これからは水だよって(笑)
そう言えば、先日大台町長の尾上さんにウチの社員に挨拶いただいた時に、伊勢ももちろんだけどこの奥伊勢にも人を連れてきてほしいという話になりました。
昔は木で潤っていたけれど、これからは水だよって(笑)
元坂さん
確かに、試飲会の時に「蔵元は水を持って来なさい」という試飲会が多くなってきていますね。
竹本
そうなんですね
元坂さん
やはり酒の味は水の味がダイレクトに生きてきますね。
原材料としては一般流通している全国同じ酒米が多くなります。技術的な違いはあったとしても原材料的なことはほとんど同じということになります。
となると原材料的なところでいうと「水」の違いは大事な要素ですね。
原材料としては一般流通している全国同じ酒米が多くなります。技術的な違いはあったとしても原材料的なことはほとんど同じということになります。
となると原材料的なところでいうと「水」の違いは大事な要素ですね。
竹本
なるほどですね。
先日新潟の酒所でお話を聞いたんですが、沢が一つ違うと味が違うって言われてましたね。
先日新潟の酒所でお話を聞いたんですが、沢が一つ違うと味が違うって言われてましたね。
元坂さん
もう随分前ですが、井戸の水質を調査している人が「宮川の水系の人はみんな水をくれる」って言うんです。
ただ「宮川水系を離れると、井戸水の提供してくれない」とも言うんですね。
ただ「宮川水系を離れると、井戸水の提供してくれない」とも言うんですね。
竹本
水質に自信があるってことでしょうか?
元坂さん
いや何も考えてないのかも(笑)
と言うのは、井戸水は飲めて当然というところがあるんじゃないかと思っています(笑)
と言うのは、井戸水は飲めて当然というところがあるんじゃないかと思っています(笑)
竹本
なるほど、水質が良いのが当たり前で、それが生活に馴染んでいるからなんでしょうね。
元坂さん
飲んでも問題がない、というのもあると思います。
竹本
なるほど。面白いエピソードですね~!
確かに旧宮川村の方は「ここでエエもんと言えば『水』くらいやぞ」と言われますもんね(笑)
確かに旧宮川村の方は「ここでエエもんと言えば『水』くらいやぞ」と言われますもんね(笑)
元坂さん
そうですね(笑)
竹本
そうなると源流部分へもお連れしたいですね。
元坂さん
そうですね。
さっきも話に出た大杉峡谷の登山道ですが、あれではなかなか近寄れない。
大台ケ原の途中くらいまで気軽に行けるコースなんかがあると、たくさんの方に大自然を満喫してもらえるのにと思いますね。
さっきも話に出た大杉峡谷の登山道ですが、あれではなかなか近寄れない。
大台ケ原の途中くらいまで気軽に行けるコースなんかがあると、たくさんの方に大自然を満喫してもらえるのにと思いますね。
竹本
そうですね。
第3発電所(大杉峡谷の登山口)から「いきなり秘境」って感じですもんね。
第3発電所(大杉峡谷の登山口)から「いきなり秘境」って感じですもんね。
元坂さん
確かに、いきなりですね(笑)
竹本
あれは、ビビりますもんね。ただぼくはあのまんまでも良いかな?と思ってるんです。
ぼくは登山が好きで、よくアルプスとかにも行くんですが、もう遊園地化していて、人も多くって、軽装で入ってくる登山者も多くって、大変なもんです。山ブームも、たいがいやな、と。そういう登山ブームの中で「あの大杉峡谷だけは侮ってはいけない」みたいな覚悟を登山者に求めるのもまたありかな、と。
ぼくは登山が好きで、よくアルプスとかにも行くんですが、もう遊園地化していて、人も多くって、軽装で入ってくる登山者も多くって、大変なもんです。山ブームも、たいがいやな、と。そういう登山ブームの中で「あの大杉峡谷だけは侮ってはいけない」みたいな覚悟を登山者に求めるのもまたありかな、と。
元坂さん
それもそうですね(笑)
たっぷりとした稲穂と茎。すくい上げるように。

刈り残しが無いかのチェック。虫も探しながら。


竹本大輔