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2011年7月アーカイブ

ミネラルウォーターとは

ミネラルウォーター類の品質表示を知って安心安全なお水を飲みましょう。

品質表示
品質表示とは、食品や飲料のパッケージなどに記されている品名や原材料名などのことで、普段お買い物に慣れた方には馴染みがあるかもしれません。
当然、アクアセレクトや他社のボトル詰めの水、ペットボトルの水など、市販の水にも記されています。
ミネラルウォーターと品質表示
市販されている水は、一般的に、ミネラルウォーターと呼ばれることが多いですが、品質表示をよく見比べると、ミネラルウォーター以外の商品も多いことに気づかれるでしょう。
日本でミネラルウォーターという言葉が一般に認知されたのは、ウィスキーメーカーが水割り用の水をミネラルウォーターとして販売しだしてからだといわれています。いわゆる「水割り」が広まった時期(1970年頃)です。ここから、ミネラルウォーター≒市販の水という認識が定着し、現在までその名残があるのでしょう。
現在では、厳密に言うと、ミネラルウォーターは、市販の水の中の一品名を指すように定められており、アクアセレクトの水も、品名としては、ミネラルウォーターではなく、ナチュラルウォーターとなります。
このような表示は、平成2年3月(平成7年2月改正)に農林水産省から通達されたミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドラインによるもので、当サイトでも、アクアセレクトの特長ページなどで説明していますが、このガイドラインをよく知ることで、売られている水がどういったものなのかが良くわかるようになり、皆さんが、メーカーの過剰な宣伝などによるイメージ戦略に惑わされずに水を選ぶ助けにもなると思いますので、ここでは、もう少し詳しく説明したいと思います。
ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン(適用範囲)
このガイドラインはまず、商品として売られている飲用の水(容器に詰めたもの)の総称としてミネラルウォーター類と呼び、これに適用されるとしています。(ただし、いわゆる炭酸水は除く)
つまり、一般的に(厳密には水道法的に)「飲める水」を分類、表示するというもので、この「飲める水」の中にはもちろん、私たちに一番身近な「水道水」も含まれます。要するに、水道水をボトルやビンに詰めたものも、ミネラルウォーター類ということになり、実際に販売されてもいます。
では、ミネラルウォーター類は、どのように分類されているのでしょうか。
ミネラルウォーター類の分類

ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドラインでは、以下の4つに分類、表示することを定めています。

  • ナチュラルウォーター
  • ナチュラルミネラルウォーター
  • ミネラルウォーター
  • 飲用水又はボトルドウォーター
まず、これらは次の2つに大別されます。
水源が特定できるもの
  • ナチュラルウォーター
  • ナチュラルミネラルウォーター
  • ミネラルウォーター
水源が特定できないもの
  • 飲用水又はボトルドウォーター

食料品を購入する場合、「どこで取れたのか」という点は、案外気になります。
水の場合は、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーターと表示があれば、水源(採水地)も表示されていますのでこの点では安心です。
なお、「水源が特定できない」とはどういうことなのか?と疑問に思われる方も多いと思いますが、わかりやすく言えば、原料が「水道水」や科学的に製造された純水や蒸留水などであるということになります。実際、水道水を原料とした商品は、案外広く普及しています。皆さんが普段飲まれている水道水ですので、健康上まず害は無いといえますが、皆さんがイメージされているミネラルウォーターとは少し違うかもしれません。

  • ナチュラルウォーター
  • ナチュラルミネラルウォーター
  • ミネラルウォーター

以上の3つは、昔ながらのミネラルウォーターの流れを汲んでいるといえます。
これらの原料はすべて、特定の水源から採水された地下水で、加工方法成分という2通り観点の組み合わせで分けられていると言えます。

加工方法の観点から見ると、この3つは、次の2つに大別されます。

単一の水源、濾過、沈殿、加熱殺菌のみの処理が施されたもの(きれいな水源の自然の水)
  • ナチュラルウォーター
  • ナチュラルミネラルウォーター
  • なお、この2種のみ、自然天然という用語の使用が許されています。つまり、パッケージに「天然水」などの記述があれば、ナチュラルウォーターか、ナチュラルミネラルウォーターであると認識できます。
ナチュラルミネラルウォーターが原料。複数の水源(水のブレンド)、ミネラル調整、ばっ気処理、その他、濾過、沈殿、加熱殺菌以外の処理が施されたもの
  • ミネラルウォーター

要約すると、ナチュラルミネラルウォーターの加工品がミネラルウォーターとなり、いわゆる総称としてのミネラルウォーターの中には、天然水と、その加工品であるミネラルウォーターの2つが含まれるということになります。

また、成分の観点から見ると、この3つは、次の2つに大別されます。

採水されたばかりの状態の成分に無機塩類が溶解した鉱水や鉱泉水など
  • ナチュラルミネラルウォーター
  • ミネラルウォーター(ナチュラルミネラルウォーターが原料であるため)
上記以外
  • ナチュラルウォーター

これらを表にまとめると、以下のようになります。

ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン-品名表示の要約
品名 水源 原水 処理方法
ナチュラルウォーター 特定の水源 地下水 沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わない
ナチュラルミネラルウォーター 特定の水源 地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの。鉱水、鉱泉水など ナチュラルウォーターに同じ
ミネラルウォーター 特定の水源 ナチュラルミネラルウォーター 品質を安定させる目的等のためのミネラル調整、ばっ気。複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等
飲用水又はボトルドウォーター 不問 水道水など、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外のもの 制限なし
表示事項

ミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインでは、ミネラルウォーター類を販売する場合は、容器又は包装に以下の項目を表示させなければならないとしています。

  • 品名
  • 原材料
  • 内容量
  • 賞味期限(品質保持期限)
    • ガラスビン(紙栓以外)やポリエチレン製容器詰めの商品においては省略できる。
  • 保存方法
  • 採水地
    • 品名が飲用水又はボトルドウォーターの場合を除く(特定できない場合があるため)
  • 使用上の注意
    • 省略できる。
  • 使用方法
    • 省略できる。
  • 製造者等

どの項目も、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
この中の「品名」に、先に説明した、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター、飲用水又はボトルドウォーターのいずれかが記載され、飲用水又はボトルドウォーター以外には「採水地」の表示があります。
また、原材料は、水と記載した後にその原水が表示されます。(アクアセレクトの場合は「水(湧水)」)
原水として記載されるのは、鉱水・鉱泉水・湧水・温泉水・浅井戸水・水道水などで、それぞれの説明は以下のとおりです。

浅井戸水
浅井戸からポンプ等により取水した地下水。
深井戸水
深井戸からポンプ等により取水した地下水。
湧水
不圧(自由面)地下水、被圧地下水の区別によることなく、自噴している地下水。
鉱泉水
自噴する地下水のうち水温が25℃未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水。
温泉水
自噴する地下水のうち水温が25℃以上の地下水、又は、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの。
伏流水
上下を不透水層にはさまれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水。
鉱水
ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水。
水道水
水道の水。

以上がミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドラインに記載されている、皆さんが商品を比較する際に役立つと思われる内容になりますが、実は、これに適合しない水も販売されています。

この、農林水産省のミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドラインは、日本における「飲用適の水」を大前提としているので、その水は必ず、殺菌(除菌)されていなければなりません。が、実はヨーロッパから輸入・販売されているミネラルウォーターには、無殺菌のものがあるのです。
ヨーロッパでは無殺菌のものほど高級であると考えられているようで、「殺菌=安全」と考える日本とはまるで正反対なのですが、これは、日本とヨーロッパの環境の違いから来る考え方の違いであって、衛生面や安全性とは関係ありません。ヨーロッパにおいては、「何も処理する必要の無い、真にきれいな天然水」が最上級であり、その品質基準は、たとえば、水源周囲の広い範囲にわたって環境保護を義務付け、源泉を汚染から完全に保護しなければならないなど、極めて厳格であり、この様な基準をクリアしたものが販売されているのです。
このヨーロッパのミネラルウォーターに関しては、農林水産省のガイドラインではなく、厚生労働省通知のミネラルウォーター類の製造基準が関わってきますが、これはまた後ほどということで。